た る の ひ と り ご と

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2007年 12月 10日

親方とディレクター

私は職業訓練指導員という仕事をしています。

かつての職業訓練指導員の仕事は、親方(マイスター)のそれに近いものだったかと思います。ある職業に就くための専門的な知識と技能を身につけさせるという…。

ところが現在は、ある一つの知識・技能を身につけさせるだけでは就職は難しく、多能者を求められます。実際は、1年~2年という短期間で多能者を育成することは不可能ですので、多能者になりうる基礎能力を身につけた人材を育成するのが、職業訓練指導員の仕事となりつつあります。

そうなってくると、もともと指導員が行ってきた根幹となる知識・技能を教える指導力に加え、補足的な知識・技能を教えられる外部講師を招くこと(交渉力・折衝力・人脈)、招いた講師に訓練生の状況と付加したい知識・技能について説明し、効果的な講義をしていただくためのアドバイスをする(説明力・コミュニケーション能力・広い知識)などが指導員の能力として必要となってきます。そして外部講師によって訓練生が得た付加価値を、どのように訓練生達の知識・技能に活用していくかを総合的に指導することが、指導員の主な仕事と言えます。また、外部講師による特別講義は決められた予算の中で効果的に行わなくてはならないので、企画運営経営能力も必要になってくるかと思われます。また、訓練生ではなく保護者達(一部ではモンスターペアレントといわれるような…)の理解不足によって、訓練生の就職の障害となる事例がたくさん出てきています。必要によっては保護者を制御する能力(これは能力と言って良いのかわかりませんが…)も重要なのかと考えます。




なんでこんな話をしてきたかというと、これってスケートの指導者の能力と同じじゃないかなと思うからです。

スケートのインストラクターも、かつては職人・親方のように持っている技術をコツコツ教えて選手を育てていくことで食べていけたのかなと…。

でも現在の指導者は、根幹となるスケートの技術指導力は必要不可欠ですが、それに加え多岐にわたるスケート技術の中で自分の弱いところを指導できる外部講師を招くこと(音楽の専門化とか、振付師とか…)、そして外部講師による付加価値を選手が十分理解できるよう総合的に指導していくこと、クラブの経営能力、保護者とのやりとり…。今のインストラクターはインストラクションだけではだめで、ディレクターやコーディネーターの能力が必要なのかなと。


上記のような総合力では、私もスケートの指導者としてまぁまぁイケルんじゃない?と思うのですが、いかんせん根幹となる『スケートの技術力』が足りないので、一流の指導者になるのは難しそうですね…。
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by goldsealgoldseal | 2007-12-10 17:08 | スケート


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